寺内大輔作品展 書かれた音楽 x 書かれない音楽

書かれた音楽×書かれない音楽―寺内大輔作品展―

日時:2023年9月16日(土)
開演:18時30分
会場:兵庫県立尼崎青少年創造劇場館 ピッコロシアター 小ホール
入場料:[一般・当日]3,000円,[一般・ご予約]2,500円,[学生・ご予約]2,000円
ご予約フォーム:https://onl.la/4cKBHjq
主催:野営地
助成:公益財団法人神戸市文化支援基金,日本音楽即興学会
お問い合わせ:dterauchi@nifty.com(寺内大輔)
 本公演は,音楽,パフォーマンス,文学,インスタレーション,ゲーム,教育等,異なるジャ
ンルを横断しながら創作・表現活動を続けてきた音楽家,寺内大輔の作品群を取り上げた公演で
す。本公演では,五線譜に記譜された「書かれた音楽」と,即興演奏やパフォーマンスのための
作品群を総称した「書かれない音楽」を織り交ぜたプログラムを予定しています。
作品の一つひとつを鑑賞するだけでなく,演奏会の全体をとおして,同一の作者によって異なる
ジャンルに展開された表現の多様性およびそれらのつながりを体感していただきたいと思いま
す。

出演:野営地(川田智子,倉本高弘,高橋真理子,高松志奈,寺内大輔,冨村憲貴,野村美貴
子,増野敦子,丸尾喜久子,三宅珠穂,森すみれ)
特別出演:米川さやか(ヴァイオリン),伊藤憲孝(ピアノ),山田岳(ギター)

 

予定演目:
〇〈書かれた音楽〉
・「坂道のような階段のような」ピアノのために
・「流れ」ヴァイオリンとピアノのために
・「三人姉妹」ヴァイオリン,ギター,ピアノのために
〇〈書かれない音楽〉
・寺内大輔ソロ即興演奏「言葉を用いない詩」
・パフォーマンス作品「旅」2名の女声とピアノのために
・即興演奏のための作品「ことばの遊び」数名のパフォーマーのために
・野営地のための新作(世界初演,予定)

 

プロフィール:
寺内 大輔 Daisuke Terauchi
作曲家・即興演奏家。
博士(芸術工学),日本音楽即興学会学会賞受賞,Filmer la Musique(パリ)入選,詩のボクシ
ング広島大会初代チャンピオン。
作品は,室内楽作品,パフォーマンスのための作品,即興演奏のための作品,水族館やパソコン
ソフトのBGM,校歌・寮歌,カードゲームなど多岐にわたる。即興演奏分野では,声を中心とした
様々な楽器の持ち替えによるスタイルで,コンサートホールのみならず,クラブや美術館,路上
にいたるまで様々な場所での演奏を行っている。
これまで,日本を含む13カ国の芸術祭,コンサートで作品発表・即興演奏を行い,楽譜・CD 数点
が国内外で発売中。現在,広島大学・同大学院准教授,野営地メンバー。
https://dterauchi.com

 

野営地(川田智子,倉本高弘,高橋真理子,高松志奈,寺内大輔,冨村憲貴,野村美貴子,増野
敦子,丸尾喜久子,三宅珠穂,森すみれ)
国立国際美術館「開館40 周年記念展」パフォーマンスのため集まったメンバーが中心となり、ひ
とりではできないパフォーマンスを行うために2018 年生まれた集団。現在は19 名の多 様な活動
を行っているメンバーにより構成されている。 2021 年「塩見允枝子 Performances & Visual 
Works 2021 Kobe」開催。https://yaeichi.jimdofree.com/

 

伊藤憲孝(ピアノ)
ピアニスト。ニューヨーク,ベルリンなど世界各国の音楽祭,演奏会で演奏を行い,CD・音源配
信が国内外で発売されている。福山平成大学教授,広島大学客員教授,エリザベト音楽大学大学
院講師。https://www.noritakaito.com/
米川さやか(ヴァイオリン)
東京芸術大学,ベルリン芸術大学を卒業。現在大阪交響楽団2nd violin首席奏者。紫苑弦楽四重
奏団メンバー。ハイドンを中心とした演奏活動を行っている。現代音楽分野では,ピアノとギ
ター,ヴァイオリンによるTrio Kuメンバー。これまでに世界各国の作曲家に作品を委嘱し,初演
を行ってきた。
山田岳(ギター)
ギターや声,自作楽器によるパフォーマンス,作曲,演劇,ダンスなど広い領域で活動。第20回
朝日現代音楽賞,第75回文化庁芸術祭優秀賞(レコード部門),第76回文化庁芸術祭大賞(音楽部
門),第21回サントリー芸術財団佐治敬三賞を受賞。レコード・レーベル「blue tree」主宰。
音を五線譜に書くことによってつくる「書かれた音楽」と、
パフォーマンスや即興演奏といった「書かれない音楽」、
それらは一見おおきく違った性格の作品のようにみえるかもしれないが、
深いところでつながっている。
本公演で取り上げる作品は、いずれも、
何らかの感情や風景を表現したり、
何らかのメッセージを伝えようとしたりすることを避けている。
ステージで発している音・行われている行為は、
それぞれ、聴こえるまま・見えるままの現象に過ぎないが、
それでも、ジョン・ケージのようにあるがままに任せるのではなく、
私個人のきくこと・みることに対する感性が強く反映されたものになっている。
このことは、来場者であるあなたの感性について、
あなた自身に何らかの発見をもたらすかもしれない。
そうなってほしい。